2012年6月14日木曜日

ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年









 最近は一人の画家にしぼらず、歴史や地域性をテーマにした展覧会が多いような気がします。この展覧会も、15世紀から18世紀までのヨーロッパ美術を、イタリアと北方の美術を比較しながら観ることのできる展覧会です。時代ごとに趣向の違う絵がいろいろと展示されているというのは意外に変化があって面白いのかもしれませんね…。
 この展覧会の目玉はフェルメールの「真珠の首飾りの少女」でしょう。よく似たタイトルの「真珠の耳飾りの少女」はフェルメールの代表作としてあまりにも有名ですが、この「首飾りの少女」も首飾りをつけた初々しい喜びや驚きが静かに伝わってくる魅力作です。さらにはベルリン素描版画館が誇るボッティチェッリの素描など、優れた作品が出品されていて興味津々です。







ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年

芸術的想像力あるいは造形感覚というものは、ある程度は伝統や教育に負うものと解釈されがちです。しかしそれでもなお、ヒトのDNAに埋め込まれていたのかもしれない南北ヨーロッパの造形感覚の違いを目の当たりにする時、古代以来の複雑な西ヨーロッパ文化の奥深さや歴史の重みをひしひしと感じることがあります。
 今回ベルリン国立美術館と共同で開催する「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」は、イタリア絵画や彫刻と、北方絵画や彫刻を同時に見ることにより、歴史とともに成熟したヨーロッパ美術の流れを肌で感じ取ることができるような構成にしています。デッラ・ロッビアの優美な聖母とリーメンシュナイダーの素朴ながらも人を魅了して止まない木彫、フェルメールとレンブラント、白い羊皮紙の上に描かれたボッティチェッリの簡素にして妖艶な素描、情念ほとばしるミケランジェロの素描など、絵画、彫刻、素描など合わせて107点をご覧いただきます。どうぞお楽しみに。
この他、講演会レクチャー・コンサートスライドトークも予定されています。詳細はそれぞれのページをご覧ください。(公式サイトより)
会期:    2012年6月13日(水)~9月17日(月・祝日)
開館時間:  午前9時30分~午後5時30分
       毎週金曜日:午前9時30分~午後8時
       ※入館は閉館の30分前まで
休館日:   月曜日(ただし、7月16日、8月13日、9月17日は開館、7月17日は休館)
会場:    国立西洋美術館 企画展示室
主催:    国立西洋美術館、TBS、読売新聞社
後援:    外務省、ドイツ連邦共和国大使館、BS-TBS、TBSラジオ、J-WAVE
特別協賛:  SMBC日興証券
協賛:    セコム、損保ジャパン、日本写真印刷
協力:    ルフトハンザ カーゴ AG、ルフトハンザ
       ドイツ航空、日本航空、ヤマトロジスティクス、
       JR東日本、西洋美術振興財団
観覧料金:  当日:一般1,500円、大学生1,200円、高校生500円
       前売:一般1,300円、大学生1,000円、高校生500円
       団体:一般1,100円、大学生800円、 高校生500円

       ※高校生前売券は6月1日(金)より販売。
       ※国立西洋美術館での前売券販売は6月10日(日)まで。
       ※美術館窓口以外の前売券販売場所は展覧会特設サイトをご確認ください。
       ※6月13日(水)からは当日券販売。
       ※団体料金は20名以上。
       ※中学生以下は無料。
       ※7月21日(土)~8月5日(日)は高校生無料。
       ※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)
       ※本展の観覧券で常設展示も併せてご覧いただけます。
※巡回情報: 2012年10月9日(火)~12月2日(日)



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