それでも色づけするのか…
不朽の名作
1946年の映画「素晴らしき哉、人生!」は家族愛や人間にとって大切なものは何かを謳った誰もが認める名作中の名作ですが、実はこの作品、アメリカでは既にカラー版が発売されていたそうですね!!……。
でも、古いモノクロ映画をカラーでデジタル処理をするという話を聞くと、正直なところあまりいいイメージはないですよね。おそらく無理やり色をつけたような人工着色のような安っぽい印象になるのではないのか……、と思ってしまうのは当然のことでしょう。
もし着色に失敗して上記のような出来上がりになっていたら、映画そのものの価値や評価さえ下がってしまうのではないか……という余計な心配さえしてしまいます。
驚きと感動に心が震える
名作のカラー版!
それで恐る恐るyoutubeのサンプル動画を視聴してみたのですが……。これが本当にびっくり! カラーの美しさはもとより、本当に70年ほど前の映画なのか…と見まごうくらい綺麗な仕上がりになっているではありませんか!!
もちろん、現代の美しいデジタル映像に比べて劣るのは当然ですし、古さゆえ、カラーとして甦ったとしても当然ながら限界があることは否めません。
でも、それを考慮したとしても、この仕上がり具合は本当に素晴らしいと思います。何より映像が自然ですし、違和感がまったくありません。色を付けたことによるマイナスポイントは見当たらず、この映画を見る楽しさと喜びが格段に増したと言ってもいいのではないでしょうか! 私はサンプル動画を見ただけなのですが、驚きと感動で胸がいっぱいになってしまいました……。
おそらく技術スタッフの方々の労力は想像を絶するものだったに違いありません。きっとこの映画を心から愛し、その価値と芸術性を熟知している方々なのでしょう……。映画に対する愛情が画面から浮かび上がってくるような気がいたします。