2012年10月10日水曜日

メトロポリタン美術館展 大地、海、空―4000年の美への旅



メトロポリタン美術館展 大地、海、空―4000年の美への旅



 この展覧会は普通の展覧会とは少々趣が違います。それは一般的に絵画が展示物のメインの場合が多いのですが、この展覧会は工芸品や写真等の数がかなり多く、むしろ博物館的な面白さやカテゴリーの広さを持った展示会になっているのです。
 もちろん純粋に絵画を見る面白さにも事欠きません。たとえば、レンブラントの「フローラ」やゴッホの「糸杉」、セザンヌの「レスタックからマルセイユ湾を望む」等、その時代に重要な足跡を残した作品が展示されているのです。
 自然の姿に人間はどのようにインスピレーションを受け、作品として表現し結実させてきたのかをメトロポリタン美術館の膨大なコレクションの中から光をあてる、ちょっとユニークな展覧会です。




フィンセント・ファン・ゴッホ「糸杉」1889、油彩


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 東京都美術館は、2012(平成24)年にリニューアルオープンを迎え、メトロポリタン美術館(通称:メット)所蔵の珠玉の作品の数々による特別展を、同年秋より開催いたします。テーマは「西洋の美術において、風景(大地、海、空)や動植物が、どのように捉えられてきたか」というもの。メットの17の学芸部門のうち12の部門を横断して構成される本展では、紀元前2千年の古代メソポタミア文明の石彫から、中世ヨーロッパの工芸品、イスラムの写本、銀器やガラス製品、テキスタイル、西洋美術を代表する巨匠たち、レンブラントやターナー、ゴッホらの油彩画、そして19世紀から現代までの写真作品の数々によって、自然をモチーフとした表現の変遷を振り返ります。
 万物の源であり、神秘的な計り知れぬ力をもつ世界に向けて、人間はどのような眼差しを注ぎ、輝かしい創造へと導かれる霊感を得てきたのか──。本展の主題は、メットを訪れる世界中の人々を魅了してやまない、まさに「人類の美の遺産」のエッセンスといえるものです。[美術館サイトより]



会場                東京都美術館 
                       東京都台東区上野公園8-36
会期               2012年10月6日(土)~2013年1月4日(金)
入場料           一般=1,600(1,300)円
                      学生=1,300(1,100)円
                      高校生=800(600)円
                       65歳以上=1,000(900)円
                       *( )内は20人以上の団体料金
                       *中学生以下は無料
                      *障害者とその介護者1名は無料(要障害者手帳)
休館日           月曜日(ただし、10/8、12/24は開室)、
                      年始年末休館(12月31日 1月1日)
開館時間       9:30~17:30(金曜日は20時まで開館)
                      *入館は閉館の30分前まで
問い合わせ    tel. 03-3823-6921
主催              東京都美術館、メトロポリタン美術館、読売新聞社
公式サイト    http://met2012.jp/