2016年1月6日水曜日

「リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展」

















ジョン・エヴァレット・ミレイ
《いにしえの夢浅瀬を渡るイサンブラス卿》
1856-57年 油彩・カンヴァス
© Courtesy National Museums Liverpool, Lady Lever Art Gallery





『ラファエル前派』の聖地
リバプール国立美術館より
傑作が集結!


 19世紀中頃のイギリスに『ラファエル前派』という絵画様式を標榜する画家たちがいました。『ラファエル前派』とは一体何だったのでしょうか……。 西洋美術史を紐解くと必ず登場しますし、エヴァレット・ミレイやロセッティの名前や絵画も大変に有名ではあります。しかし、『ラファエル前派』とはどのような目的と特徴を持った人たちだったのか…? そう言われても今ひとつピンとこないし、明確に答えられませんね……。

 しかし一つだけ言えるのは自由な表現をした絵画に対して、独特の様式とこだわりを持った絵を描いた人たちとでも言えるでしょうか……。人物はヴィジュアル的にも端正で美化しているようだし、とにかくわかりやすい絵を描いてくれたと言えるでしょう。彼らの絵はまるで丁寧にセッティングされた舞台上で演出が施された絵のように思えて仕方ないのです。そうです。文学的な世界観の理想的なイメージの表出こそ『ラファエル前派』の絵画なのです!
 このような世界観、表現が好きな方は徹底的に好きかもしれませんし、虜になるかもしれませんね‥。

 なお今回の『ラファエル前派展』には聖地リバプール国立美術館より傑作、本邦初公開作など、選りすぐりの絵画65枚が集結します。『ラファエル前派』については意外と知られていないエピソードも多く、好きなかたも決してそうでないかたにも興味深々の展覧会になることでしょう。


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 ロセッティ、ミレイ、ハントらがラファエル前派を結成し活躍した19世紀中頃のリバプールは、造船業や様々な工業によって、また工業製品を輸出する英国随一の港町として大変栄えていました。リバプール国立美術館は、リバプール市内及び近郊の3美術館などの総称で、ラファエル前派の傑作を有する12美術館として世界的に知られています。本展では、リバプール国立美術館の所蔵品から、ラファエル前派及びその継承者たちの油彩・水彩など65点を紹介し、近代における英国美術の英国らしさを「英国の夢」をキーワードに浮き彫りにしていきます。[美術館サイトより]


会場    Bunkamuraザ・ミュージアム 
      東京都渋谷区道玄坂2-24-1
会期    2015年12月22日(火)~2016年3月6日(日)
入場料   一般=1,500(1,300)円
      高大生=1,000(800)円
      小中生=700(500)円
      *( )内は前売/20人以上の団体料金
      *団体でお越しのお客様は電話でのご予約をお願いいたします。
      *障害者手帳をご提示で割引料金有り。
      詳細は窓口でお尋ねください
休館日   1/25
開館時間  10:00~19:00(ただし、金・土曜日は21時まで開館)
      *入館は閉館の30分前まで
問い合わせ tel. 03-5777-8600(ハローダイヤル)主催Bunkamura、東京新聞