2016年12月19日月曜日

革命的音楽体験・Spotify








ついに日本でサービス開始
驚きの音楽配信サービス「Spotify」

 今、音楽配信サービスのSpotify(スポティファイ)がとても話題になっています!
 ともかくSpotifyはアプリをダウンロードさえすれば、アルバム1枚をまるまるお手持ちのスマホや端末で無料で聴けてしまうという凄さなのです。これまでアルバムを聴いてみたいと思っても、ショップやオンラインショップで全曲試聴サービスがあるわけではないし、買うのに躊躇していた方には大変な朗報かもしれません!
 今後、Spotifyで聴いて、本当に気に入ったアルバムはプレミアム会員に登録してダウンロードするという公式が出来るかもしれませんし、とても有り難いといえば有り難いサービスですね。

 かつてアップルのitunes musicやamazonのミュージックストアが出現したときは、「手軽で便利、これは凄い!」と思ったものです。でもSpotify旗揚げと同時に今後は同様の音楽配信サービスの事業展開はどうなっていくのか?と考えてしまいます(余計な心配かもしれませんが……)。いや、それ以上に心配なのはアーティストや音楽関係者の収益、CD、レコードショップの経営のほうですね。これから本当にどうなってしまうのでしょう……。

 私はCDショップに大変お世話になってきました。CDを買うだけではなく、いろいろなCDジャケットを眺めたり、新譜を試聴したり、どっぷりと音楽的な余韻や空間に浸ることがいい意味で気分転換になるのです……。

 しかし現在、地方だけではなく首都圏や都心の大型店舗も年々減ってきていることは間違いありません。それはCDが売れないという明白な事実があり、それに伴うCD制作会社の企画・販売も頭打ち状態になり、結局は音楽ソフトの内容も貧弱にならざるを得ないという皮肉な結果を生み出すことになっているのです。


今後はSpotifyのキーワード検索に
新しい音楽の喜びが見いだせるかも

  いつも思うのですが、私たちは便利さ、快適さを手に入れると同時に、とても大事なものを失い続けているように思えて仕方ないのです。便利になると確かに手間はかからなくなるし、時間の節約にもなる……、一見いいところばかりのように思われますが、決してそうとはいいきれません。

 なぜなら、「手間をかけるということ」や「心のゆとり、心の余暇を持つこと」は人間の精神衛生上、絶対必要なことだからです。これが実は気持ちを整理し、リセットする上ではとても重要なことなのです。忙しい今の時代に一見無駄なことのようですけれども、私にとってCDショップでのひとときというのは、明らかに気持ちを切り替え、心の充電をするのに一役買っていたのです。今後この失われた感覚はどのように補充していけばいいのでしょうか……。

 とは言うものの、Spotifyの提供するサービスは魅力いっぱいです! たとえばクラシック音楽ファンであれば、検索で「バッハ ミサ曲ロ短調」と入れたとすれば、それに相当するアルバム候補が続々と表示され、次々に聴き比べることが出来ます。お気に入りのアーティストの作品をドンドン表示させていくことも、マイリストを作成して後で聴くこともできます。

 つまり音楽ファンにとっては無限の音楽鑑賞スタイルと楽しみを提供してくれる驚くべきサービスと言えるでしょう。私ももう少し聴いて気に入ったらプレミアム会員に登録するのも時間の問題かもしれません……。