2011年12月26日月曜日

1960年から1970年代のイージーリスニングを振り返って2



イージーリスニング黄金期を振り返る2
(イギリス編)




マントヴァーニー
(Mantovani, 1905 - 1980)

もし世の中にムード音楽の帝王という称号があるとするならば、マントヴァーニほどその名にふさわしい人はいなかったのではないでしょうか?それほどエレガントで上品、華麗でかつ美しいサウンドは彼らのためにあるのではないかと思われるほど見事な演奏を残してくれました。弦の響きの美しさを徹底的に追求した結果生まれたのが、あの輝くようなマントヴァーニサウンドだったのです。特に「シャルメーヌ」や「グリーンスリーブス」等で披露された磨き抜かれた響きは芸術的でさえありました!


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フランク・チャックスフィールド
(Frank Chacksfield, 1914 - 1995)


この人の場合も伝統的なヨーロッパサウンドを体現した人だと思います。
ライムライトのテーマ音楽をアレンジした叙情的なストリングスも美しいの一言でしたが、それ以上に忘れられないのは「ひき潮」です。カモメの鳴き声を入れた効果音は情緒たっぷりで、穏やかにゆったりと流れるメロディはロマンティックな情景を静かに導き出すのです。この名アレンジによって、彼の名前を記憶されている方も多いのではないでしょうか。


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ジョニー・ピアソン
(Johnny Pearson, 1925 - 2011 )

「朝もやの渚」、「二人の出会い」、「渚のシルエット」などのオリジナル曲や「ディアハンターのテーマ」、「妖精コマネチのテーマ」等、親しみやすく美しいアレンジで1980年代初めはフランク・ミルズ、リチャード・クレイダーマンらと並ぶ人気を博しました。際立った個性はありませんが、優しさに満ち溢れた音楽はとても魅力でした!




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