19世紀絵画の神髄を俯瞰できる展覧会
ワシントン・ナショナル・ギャラリーが所蔵する12万点の作品の中でも、特に質の高さと絶大な人気を誇るのが、その数およそ400点の印象派とポスト印象派の作品群です。本展では、その中から日本初公開作品約50点を含む、全83点を紹介します。
クールベやコローらバルビゾン派や写実主義を導入部とし、印象派の先駆者といわれるブーダンやマネを経て、モネ、ルノワール、ピサロ、ドガ、カサットら印象派に至り、セザンヌ、ファン・ゴッホ、ゴーギャン、スーラなど、それぞれの表現によって印象派を乗り越えていったポスト印象派に続きます。
17年ぶりに来日するエドゥアール・マネの《鉄道》、日本初公開のフィンセント・ファン・ゴッホの《自画像》、ポール・セザンヌの《赤いチョッキの少年》、そして同じくセザンヌが父を描いた初期の名作《『レヴェヌマン』紙を読む父》など、いずれもワシントン・ナショナル・ギャラリーの「顔」、美術史において印象派、ポスト印象派を語る上で欠かせない名作の数々です。まさに、「これを見ずに、印象派は語れない」。(展覧会サイト・みどころより)
エドゥアール・マネ 《鉄道》1873年 油彩・カンヴァス
National Gallery of Art, Washington Gift of Horace Havemeyer in memory of his mother, Louisine W. Havemeyer
フィンセント・ファン・ゴッホ 《自画像》1889年 油彩・カンヴァス
National Gallery of Art, Washington Collection of Mr. and Mrs. John Hay Whitney
ポール・セザンヌ 《赤いチョッキの少年》1888-1890年 油彩・カンヴァス
National Gallery of Art, Washington Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon,
in Honor of the 50th Anniversary of the National Gallery of Art
in Honor of the 50th Anniversary of the National Gallery of Art
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展
印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション
会期: 2011年6月8日(水)~2011年9月5日(月)
会場: 国立新美術館 企画展示室1E
東京都港区六本木7-22-2
開館時間: 午前10時~午後6時
※入館は閉館の30分前まで
休館日: 毎週火曜日
主催: 国立新美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社
観覧料金: 一般1,500円(1,300)、大学生1,200円(1,000)、
高校生800円(600)円
※中学生以下無料
※( )内は前売/20人以上の団体料金
※障害者手帳をご持参の方と付き添いの方1名は無料
※7月16日(土)、17日(日)、18日(月・祝) は高校生無料観覧日
(学生証提示が必要)
(学生証提示が必要)
問い合わせ:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
巡回: 京都市美術館(京都市左京区・岡崎公園内)
2011年9月13日(火)-11月27日(日)
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ワシントン・ナショナル・ギャラリー展は日本で初公開の作品が多く、歴史的に見ても重要な位置づけにある作品が展示されるようです。しかも19世紀の印象派からポスト印象派に至る絵画史の中で最も重要なターニングポイント期にあたる作品が中心になります。画家達が生きた当時の歴史的背景と重ね合わせて鑑賞すれば、なぜそのような絵を描くに至ったのか……。画家達の熱い鼓動や想いが聴こえてくるかもしれません!