2015年1月23日金曜日

切手の博物館











コレクターの気持ちも
分からないではない……

 切手の博物館があるなんて知りませんでした……。
 私自身コレクターではないので、切手にはほとんど関心を持っていなかったのですが、館内で世界中の新発売の切手やデザイン性のある切手、貴重な切手をずっと眺めているうちに切手収集が好きでたまらないという方々のお気持ちが何となく分かるような気がしてまいりました。切手という小さなスペースの中に封じ込まれた情報量やデザイン性はなかなか凄い!です。切手って本当に奥が深いんですねー。

 ここはおそらくコレクターやマニアにはたまらない施設なのでしょう。この博物館では常時、世界の切手が展示、販売されており、様々なデザインや種類の切手を見ることができます。決して広いとは言えない空間なのですが、逆にそのコンパクトなスペースゆえに、集中して見たい時にはいいのかもしれないですね。図書館やカフェも併設されており、検索をしたり、疲れたときの休憩にありがたい環境です。
 JR山手線の目白駅にも近く、電車の待ち時間や待ち合わせの時間調整に「ちょっと覗いてみようか」という感じで立ち寄るのもいいかもしれません。コレクションを充実させたい時や新しい記念切手を購入したい時に活用できそうですね。



【切手の博物館情報】

所在地   〒171-0031 東京都豊島区目白1-4-23
      TEL03-5951-3331  FAX03-5951-3332
開館時間  10:3017:00(ミュージアムショップは18:00まで)
休館日   月曜日(祝日の場合も)、展示替時、年末年始
入館料   大人200円、小中学生100
      障害者無料(各種手帳提示、介添者1名も無料)
      毎月23日の"ふみの日"は無料
      (23日が月曜日の場合は翌24日が無料)
      団体割引/10名以上で20円引き
図書館   資料検索:冊子目録、カード目録形式、レファレンスサービス
      コピーサービス:160円、申込時間10:3016:30





2015年1月19日月曜日

ホイッスラー 「白のシンフォニー No2 小さなホワイト・ガール」










計算された
センス満点の絵

 先日、横浜で開催されているホイッスラー展に行ってきました。その中の代表的な作品のひとつが「白のシンフォニーNo.2小さなホワイトガール」です。

 以前この絵を見た時は、特徴に乏しいジャポニスムを多少意識した絵ぐらいにしか思っていなかったのですが、改めて見ると実によく計算されたセンス満点の絵だったことがわかりました。 ジャポニスムの影響を受けて様々な試みを絵の中で生かそうとした人だけに、すべてにおいて洗練されていて、デザインのようにさまざまな要素が効果的に配置されているのです。
 色調のバランス、洗練された色彩、無駄の無い構図はホイッスラーが第一級の画家であることを強く印象づけるのです。

 この絵の良さはいろいろあるのですが、中でも構図は素晴らしく、一見立っているだけのように見える女性の姿にはさりげなく奥行きと動きが出るように施されているのです。たとえば頭から足元にかけて45度の垂直線を描き、画面を左右に二分するような三角形の構図は美しく安定した構図を生みだし、優雅さを表出することにも大いに寄与していることに注目したいですね。

 人物画は表情が美しくないと魅力が半減するといわれていますが、この絵は表情が美しく見えるような工夫がいたるところで施されていて秀逸です!繊細で優しいタッチや調度品、花、うちわの温かい色調が白いドレスをさらに引き立てています。