モーツァルトの2台のためのピアノ協奏曲はとびきり明るくて清々しい情感が印象的な曲です。交響曲で言えば祝典的な華やかさのある第35番「ハフナー」あたりに似た作品になるのではないでしょうか。後年のピアノ協奏曲のような深さはありませんが、聴いているととても気持ちが晴れ晴れとして幸せな気持ちになってきます!
とにかくすこぶる演奏効果の上がる曲なので、音楽を聴きながら自然と身体が動いてきたりします…。主題も覚えやすいし、モーツアルトらしいメロディの魅力も随所にあります。第1楽章の広々とした情景を想わせるテーマの魅力、第3楽章の颯爽とした上機嫌な音楽。1度聴いたらその音楽に魅了されることでしょう!
しかし、もしかしたらこの作品で一番気持ちがいいのはピアノを弾いている2人の奏者かもしれません!
しかし、もしかしたらこの作品で一番気持ちがいいのはピアノを弾いている2人の奏者かもしれません!
それぞれのピアノパートを風のように駆け抜けたり、こだまのように反復したり、ささやきあったりと…、聴いていくとピアノの掛け合いがユニークで、まるでおしゃべりのように楽しいのです!何だか聴いているほうも「よほど楽しいんだろうな…」と羨ましい気持ちになるんですね!
こういう曲ですからピアノ演奏はお互いに遠慮せずに、自分の持ち味をフルに発揮して、オーケストラもやりたい放題やってくれればいいのにと思うのですが…。意外に自分の持ち味を発揮してやりきった演奏というのは少ないのです!
しかし、そんな中でペライアがルプーと組みイギリス室内管弦楽団を振った演奏は息がぴったり合い、いい意味での緊迫感があり、音も然ることながらメリハリの利いた演奏は実に気持ちよく、最高にエキサイティングな演奏になっています。
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