2011年6月27日月曜日

パウル・クレー ― おわらないアトリエ



クレーの創作の原点に迫る




スイス生まれの画家パウル・クレー(Paul Klee, 1879-1940)は、長らく日本の人々に愛され、これまでにも数多くの展覧会が開催されてきました。それらの展覧会では作品の物語性や制作上の理念が詩情豊かに詠われ、多くの人々にクレーの芸術の魅力を伝える役割をはたしました。 

 国立近代美術館で初となる今回のクレー展では、今までの展覧会成果を踏まえた上で、これまでクローズアップされてこなかった「クレーの作品は物理的にどのように作られたのか」という点にさまざまな角度から迫ります。この観点から作品を見てみるならば、視覚的な魅力を体感できるのみならず、その魅力がいかなる技術に支えられているのか、ということまでもが明らかになるでしょう。(展覧会サイトより)







 パウル・クレーは音楽一家に育ち、自身も演奏家を目指していた人でした。文学にも非常に造詣が深く、さまざまな分野で秀でた才能を発揮した人でした。ですから彼の作品には美しい色彩のハーモニーがあり、デザイン的なフォルムの表現を追求したり、叙情的なオリジナリティを持つ等、独特の魅力を放っていたのです。作品は好奇心にあふれ、さまざまな技法やシチュエーションで多くの作品を生み出してきました。20世紀の画壇においてパウル・クレーは派閥に属さない稀有な存在だったのです。

 この展覧会では技法や過程という、難しそうなテーマを扱っています。しかし、技法や過程はクレーにとって彼の創造の原点を探る手がかりになるものなのです!おそらくこれまでの難解なパウル・クレーの印象を、根こそぎ変えるになることでしょう。展覧会が見終えた時、あなたにとってクレーがいっそう近しく、愛しい存在に変わるかもしれません! 




会期:   2011年5月31日(火)~2011年7月31日(日)

会場:   東京国立近代美術館 
      東京都千代田区北の丸公園3-1
開館時間: 午前10時~午後5時
     (6月の金、土曜は午後6時まで、7月の金・土曜は午後8時まで開館)
      ※入館は閉館の30分前まで
休館日:  月曜日(ただし7月18日[月・祝]は開館)
主催:   東京国立近代美術館、日本経済新聞社
後援:   スイス大使館
お問い合わせ:ハローダイヤル 03-5777-8600  

観覧料金: 一般1,500円、大学生1,100円、高校生700円
中学生以下は無料
障害者手帳等お持ちの方と付添者(1名)は無料。
 



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