2012年6月23日土曜日

スイスの絵本画家 クライドルフの世界


花や生き物たちにあふれた夢とメルヘンの世界へ

 
『花を棲みかに』より 《まま母さん》1926年以前
 “In cooperation with the Verein/Stiftung Ernst Kreidolf and the Museum of Fine Arts,Berne,Switzerland.” 
(C)Photos: Th. Spalinger (C)Verein Ernst Kreidolf and Raffael - Verlag.》 《(C)ProLitteris





 現在、スイスの絵本画家クライドルフの個展が本格的に開催されています。エルンスト・クライドルフは印刷技術がようやく世界的に定着しつつあった19世紀から20世紀前半にかけて絵本の世界に大きな足跡を残した人です。クライドルフの手によって擬人化された虫や花たちの表情は無垢で可愛らしく、豊かな愛情に包まれていることが伝わってくるようです。それだけにとどまらず、実体験から生まれた自然を見つめる眼は鋭く本質的です。
 あくまでも純粋無垢な子どもの視点から描かれたという絵の数々…。子どもたちにはどんな説明よりも心に響くのかもしれません。

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 子供のような無垢な眼差しと自由な想像力で、小さな生き物たちを主人公にした不思議な世界を詩情あふれる文章とともに生み出した絵本画家エルンスト・クライドルフ(1863-1956)。スイスではいまでも子供たちに愛され読みつがれる国民的な絵本画家で、19世紀から20世紀初頭にかけてのヨーロッパにおける絵本の黎明期を代表する一人としても評価の高いアーティストです。
 本展は、美しい自然と豊かな芸術の国、スイスで育まれた画家クライドルフの作品世界をベルン美術館寄託の作品を中心に約220点でたどる日本で初めての大規模なクライドルフ回顧展です。


<ここがポイント>ミュンヘンの美術学校で優秀な成績を収めていたクライドルフは、働きすぎで体調を崩し、アルプスで療養生活を送ります。大自然に息づく小さな生き物たちの世界―このアルプスでの体験が、独特な世界を創造する原動力となったのです!(公式サイトより)





開催期間   2012/6/19(火)-7/29(日)
開館時間   10:00-19:00(入館は18:30まで)会期中無休
       毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会場     Bunkamuraザ・ミュージアム
主催     Bunkamura、NHKサービスセンター
後援     スイス大使館、NHK
企画協力   ベルン美術館、クライドルフ協会、クライドルフ財団
特別協力   スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団
協力     スイス インターナショナル エアラインズ、
       ヤマトロジスティクス株式会社
お問合せ   Bunkamuraザ・ミュージアム 03-3477-9413
他会場    郡山市立美術館(福島) 2012/8/4(土)-9/17(月・休)
       富山県立近代美術館(富山) 2012/11/10(土)-12/27(木)
       そごう美術館(横浜) 2013/1/30(水)-2/24(日)




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