不思議な空間構成と
存在感に惹きつけられる
キリコの作品
キリコの絵はお好きですか? とにかく不思議な空間と謎めいた雰囲気を湛えた絵は独特で、シュルレアリスムの典型的な画家といっていいでしょう。
形而上学的なスタイルを生み出した画家ですから相当に哲学的な背景があるのかと思えば、ある時はバロックやロマン主義絵画にテーマを求めたり、また再び原点に戻ったり……と、なかなか一筋縄ではいかない人だったようです。
この展覧会は、彼がどうして幾度も画風を変えざるをえなかったのかを探ると言う意味で、絵の変遷の歴史を眺めながら、彼の絵と同様に不思議で興味深い体験ができるかもしれません!
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「ジョルジョ・デ・キリコー変遷と回帰」
期 日 2014年10月25日(土)~12月26日(金)
開館時間 午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
休館日 毎週水曜日(但し12月3・10・17・24日は開館)
入館料 一般:1,000円 65歳以上:900円 大学生:700円
中・高校生:500円 小学生以下:無料
20名以上の団体:各100円割引
障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで
無料でご入館いただけます。
主 催 パナソニック 汐留ミュージアム、朝日新聞社、テレビ朝日
20世紀を代表する画家ジョルジョ・デ・キリコ(1888–1978)。イタリア人の両親のもとギリシャで生まれたデ・キリコは、青年期をミュンヘンで過ごした後、パリで画家としてデビューします。彫像や建築物の影が伸びる人気の無い広場、そこに配されるマネキンや玩具。「形而上絵画」と称されるこうしたデ・キリコ独自の世界が描かれた作品は、目に見える日常の裏側に潜む神秘や謎を表現しようとしたもので、後のシュルレアリストたちに大きな影響を与えました。第一次世界大戦以後は、古典主義絵画への関心からその様式を大きく変え、伝統的な技法と題材で制作を続けます。しかし晩年は、再び形而上絵画に回帰し、絶えることのない創作意欲で、新たな形而上的主題に取り組むのです。
本展は、パリ市立近代美術館に寄贈された未亡人イザベッラの旧蔵品を中心に、イタリアの美術館や個人のほか、日本国内の所蔵作品から、画家の各時代の代表作約100点を紹介します。謎めいた憂愁が漂い、神秘的で詩的な雰囲気を持つ彼の作品の魅力に触れていただくことはもちろん、生気に満ちた70年もの彼の画業を通観する貴重な機会となっております。(公式サイトより)
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